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「まる子、鯉の放流に参加する」の巻
玉 ねえ、あさっての日曜日、あたしの町内で鯉の放流をするんだよ。
丸子 ええ、鯉の放流?鯉って、あの魚の鯉のこと?
玉 うん、そうだよ。
丸子 すごいことするもんだね。たまちゃんの町内会って、でも、鯉って高いんでしょう?
玉 うん、錦鯉鯉の展覧会に出るような鯉が高いみたいだけど、川に放流するのはそんなに高くないと思うよ。また、小さい鯉らしいし、
丸子 で、何処の川に放流するの?
玉 学校のすぐ横の川だよ。
丸子 ええ、あの川へ何でそんなところに?あれ川て言うより、大きめの溝だよ。あんなとこへ鯉を放したりしたら、死んちゃうよ。
玉 でも、鮒(ふな)や泥鰌(どじょう)もいるから、大丈夫だって町内の人が言ってたよ。
丸子 それ町内の人はそこに住むんじゃないからいいよ、でも、鯉にしてみれゃ、迷惑な話だよね。
玉 そうだね、でも、町内で決めたことだから、あ、そうだ、丸ちゃんも見に来なよ。
丸子 行って見ようかな。
父親 へえ?学校の横に川なんてあったっけ?
お姉ちゃん ちょっと、まさか、あの溝のようなところへ放流するて言うんじゃないでしょうね。
丸子 その溝のようなところへ流すんだよ。
母親 大丈夫かしら。あの川水も汚いし、せっかく放流しても、鯉死んちゃうんじゃないの。
お姉ちゃん それより先に近所の子供たちに捕られちゃうわよ。あんな小さい川だもん。すぐ網で掬えるし。
お爺ちゃん わしも捕りに行こうかな。
丸子 へえ、だめだよ、せっかくたまちゃんの町内会やるんだから、
お爺ちゃん だめかな。
お祖母さん じいさん、当たり前じゃありませんか。
お爺ちゃん じゃ、その鯉の放流ていうのを見るだけならいいじゃよ。
丸子 うん。それならいいよ。一緒に行こう。
父親 その鯉が大きくなったら、俺は釣りに行くぞ。
丸子 だめだ。すぐそんなこと考えるんだから。
玉 丸ちゃん、こっちこっち。
丸子 おい、玉ちゃん。お爺ちゃんもきたんだよ。
お爺ちゃん 玉ちゃん、こんにちは。
玉 こんにちは。
お爺ちゃん こんにちはって言うたびに思い出しの万博を。
「こんにちは、こんにちは、世界の国から」
玉 ほら、見て、この鯉を川に流すんだよ。
丸子 これは鯉なの。小さいと金魚みたいだね。鯉の子供なんて、初めて見たよ。
玉 ね、丸ちゃんもあそこに係りの人がいるから、にもらってきたら。
丸子 へえ、でも私違う町内だから、もらえないんじゃないかな。
玉 平気だよ。まだまだたくさん用意されてるから、きっとくれるよ。
丸子 結局行ってみよう。
お爺ちゃん わしにもくれるかの?
玉 お爺ちゃんにもきっとくれるよ!
お爺ちゃん 本当?
「はい、ありがとう」
係り はい、これね。
丸子 やった。かわいい鯉よ、いま川に流してあげるからね。
お爺ちゃん へえ、小ちゃくてかわいいもんじゃな。
係り それでは、みなさん、一斉に川に鯉を放流します。
玉 いよいよだね。
お爺ちゃん 別れるのが惜しいよ。
係り では、みなさん、お手元の鯉を流してください。
子供達 すごい速さで、泳いでいくよ。見てみて。
丸子 よし、私の鯉も流そう。
玉 あたしも。
丸子 元気でね、大きくなるんだよ。
玉 立派な鯉になるんだよ。
丸子 みんなどの子も元気でね。いつか又会いたいよ。あのお爺ちゃん、まだ持ってるの?はやく川へ放してやりなよ。
お爺ちゃん わしゃなんだかこの鯉と別れるのがつらくての。
丸子 お爺ちゃん、まさか鯉に恋してるんじゃないでしょうね。
お爺ちゃん 鯉に恋を。それじゃ鯉恋ってわけかい。
「それは花札である。」
玉 お爺ちゃん、別れのつらいのは、分かるけど、鯉だって川に放してやっ方が喜ぶよ。
お爺ちゃん そうじゃね。
そうじゃの。
丸子 何にも泣かなくても。この人たった今会ったばかりの鯉にどれだけ思い入りしちゃってるんだよ。
お爺ちゃん よし、わしゃ、鯉を放すぞ。さよなら、わしの青春よ、初恋よ、
丸子 初恋って、その鯉じゃないってば。
お爺ちゃん 皆元気で暮らしじゃぞ。おい、聞こえるか。
丸子 お爺ちゃん、そんなに身を乗り出しちゃ危ないよ。
玉 丸ちゃん、このお爺ちゃんと毎日暮らしているんだ。
お爺ちゃん 聞こえるか。
丸子 ただいま。
母親 ね、どうだった?鯉の放流。
丸子 すごいたくさんの鯉を流したんだよ。千匹はいたように思うけど。あれが皆大きくなったら、すごい清水市の名物になるよ。
お爺ちゃん そうじゃの。鯉のいる町としてテレビや雑誌で紹介されるぞ。
丸子 やっとたよ、饅頭屋の出店なんか出たりするかもね。
お爺さん 毎日がお祭りじゃ。
丸子 名物鯉饅頭。
丸子 ああ、楽しみ。人生ってこんな楽しみのことあっていいもんかね。早く清水の名物になること、あたしゃ祈るよ。
お爺さん へえ、わしも清水の名物となるあの川の歴史に立ち会えて幸せじゃったよ。
母親 大げさね。
丸子 ね、玉ちゃん、今日の放課後、鯉の様子見に行かない?
玉 うん、そうしよう、そうしよう。
丸子 鯉元気にしているかな。
玉 昨日の今日だし、大丈夫だよ。きっと元気にしているよ。
丸子 近道しようよ。何で事。
玉 ひどい。
生徒 もう五匹も捕ったぜ。
丸子 鯉が、せっかくの鯉が。
玉 ああ、渡辺だ。
丸子 あいつまで、鯉を捕るなんて。ちょっと、あんた、
渡辺 なんだよ。
丸子 ここの鯉はせっかく放流したんだから、捕ってだめなんだよ。
渡辺 そんなこと俺知らねえもん。ここの鯉捕っちゃいけないなんて法律でも決まってないもんね。
丸子 法律じゃ決まってなくても、町内会で決まってるんだよ。
渡辺 俺も町内会じゃねえもん。おりゃとるぜ、100匹とったらやめてやる。
丸子 いや、100匹?冗談じゃないよ、あんた、100匹も捕ったら、いなくなっちゃうよ。
渡辺 俺だけに言っても無駄だぜ。他の奴らだって捕ってるじゃんか。
玉 丸ちゃん、鯉いなくなっちゃうのかな。
丸子 分かんないけど。この調子じゃもうすぐいなくなっちゃうかもね。
父親 はっはっはっ、そういう奴、やっぱりいたのか?
丸子 笑い事でないよ。釣りしようなんて考えるの、お父さんぐらいの門系と思っていたら、同じクラスの渡辺までいたんだよ。まったくやわなんちゃう。
母親 学校の近くの川なんて、そりゃ子供も多いし、鯉なんていたら、一溜まりもないわよね。
お姉さん だからって、常識知らずよ。放流したばかりの鯉を捕っちゃうなんて。
丸子 そりゃ子供ばかりじゃないよ。大人の人まで釣りしてたんだから。
お母さん まあ、大人まで、まったく何考えてのかしらね。
お父さん まったくだ。
玉 あの川の鯉、あと何匹くらい残ってるかな。
丸子 少しでも残ってくれたらいいんだけどね。
渡辺 おい、鯉持って来たぞ。
生徒 すげえな、辺ちゃん。そこの川で捕ったんだろう。
渡辺 結構いるぜ、あの川。
生徒 でも、あの川の鯉って捕っちゃいけないんじゃなかったかい。
渡辺 そんなこと知らねえよ。他の奴らも皆一杯捕ってたもん。ええ、さくら、生物係だろう。この鯉の世話しっかりしろよな。
丸子 なんだ、あたしが放流した鯉をあたしが世話しなくてならないのさ。
「殆どの鯉が川から姿を消し、ほんの少し残った鯉もこの年の夏の大水害で全部どこかへ流されてしまった。あの川へ鯉を放流した意味は一体何だったんだろう。そして、鯉饅頭を楽しみにしていたまる子、その夢ははかなく散った。」
終
注释
1. 大きめ(おおきめ):稍大一点
2. 溝(どぶ):沟
3. 掬う(すくう):捞
4. 花札(はなふだ):花纸牌游戏
5. 出店(でみせ):货摊、分店
6. 立ち会う(たちあう):(作为证人到)场、在场
7. 一溜まりもない(ひとたまりもない):一会也支持不了
8. はかない(果敢無い):渺茫、虚幻
重要说明
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关于《樱桃小丸子》DVD光盘的详细说明
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