内容:イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘が停戦してから一月、今、本格和平への実現は「人質交換」の行方にかかっている。今回の戦闘の直接の引き金となったのは、ヒズボラによるイスラエル兵2名の拉致であり、またヒズボラ側の拉致の目的は、イスラエルに拘留されているヒズボラ関係者の奪還であった。
番組では、一刻も早い釈放を訴える双方の人質の家族、そして、その仲介役を務めるジュネーブの赤十字国際委員会の3点にカメラをおき、それぞれが格闘する一ヶ月間を追う。二つの家族は、敵として憎しみあったものの、「交換」によって息子や兄弟を取り戻したいという思いで一致する。
しかし、肝心の仲介役をつとめる赤十字が、大きな壁にぶち当たった。今回の戦闘は、国とヒズボラという宗派組織との戦いであるため、戦争捕虜の扱いをさだめたジュネーブ条約の埒外とされ、動きがとれないというのである。
イラクで続く米英軍を巻き込んだ自爆テロと宗派紛争、アフガンの対タリバンの戦闘など、9.11以降に起きた紛争のほとんどが、同様に、国と国との戦いではない。つまり、これまで機能してきた戦闘収束と和平へのシステムが無力化しているのが実態である。
国際社会は「あらたな戦いの時代」へ、いかなる処方箋を提示できるのか。捕らわれ人の家族と赤十字の関わりから、ルールなき社会に巻き込まれた人々の苦悩と、新国際秩序への展望をさぐる。
(中文介绍)不久前停战的以色列和黎巴嫩真主党的大规模军事冲突,其直接原因是真主党绑架了两名以色列士兵,而真主党绑架的目的,又是为了夺回被以色列囚禁的同志。本片把镜头对准了,为亲人早日获释而奔走的双方人质的家属,以及充当中介的红十字国际委员会,记录了三方在一个月中的奋斗。9.11事件后发生的国际纠纷和战争,几乎都不是国对国的纷争,至今为止卓有成效的平息战争、维持和平的体制已丧失了机能。本片描写的正是世界进入新型战争时代后,被卷入规则失落社会的人们的苦恼,和对世界新秩序的摸索。