その時歴史が動いたDVD第205回 日露戦争100年 日本海海戦~参謀 秋山真之-知られざる苦闘~日本NHK纪录片 

 

日本NHK纪录片

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その時歴史が動いた  DVD

第205回
日露戦争100年 日本海海戦
~参謀 秋山真之-知られざる苦闘~ 

松平定知 アナウンサー
番組概要
その時:明治38(1905)年5月27日午後3時10分
出来事:日露戦争・日本海海戦において日本連合艦隊がロシアバルチック艦隊を撃破した時
 欧米列強とのはじめての戦争である日露戦争。その勝利を決定づけ、国家の存続を守る大きな分岐点となったのが日本海海戦である。国力で劣る日本は戦争の早期終結を望み、ロシアの最強艦隊バルチック艦隊を一度の戦いで全滅させることを目指していた。その運命の一戦の作戦を一任されたのが若き参謀秋山真之。秋山は天才と謳われ、数々の作戦を捻出し、日本海海戦を勝利に導いた人物として知られている。しかしその実態は、度重なる挫折に見舞われ、それを乗り越えるための苦闘を繰り返した末の勝利だった。
番組では、秋山の日本海海戦にいたる苦悩を見つめ、国家存亡の危機を脱した明治日本の運命の瞬間を描く。
番組の内容について
登場人物の言葉、エピソードなど
▼「丁字戦法」か?「T字戦法」?
丁字戦法は「T字戦法」と表記されることもありますが、連合艦隊の戦術を記録した当時の基礎史料『連合艦隊戦策』では「丁」と記されているため、それに倣っています。番組の映像に登場する「丁字戦法」の文字は『連合艦隊戦策』を撮影したものです。「T」のようにも見えますが、『連合艦隊戦策』に記されたほかの部分は明らかに「丁」と表記されていることなどから、これは文字の下の方のハネが明瞭でないものと思われ、番組では「丁字戦法」で統一しています。

▼秋山の言葉「試験で好成績を取る秘訣」
「平素より教官の説明振りや講義中の顔つきに気をつけていると、出しそうな問題をほぼ推定することが出来る」。秋山の後輩である竹内重利中将が「海軍逸話集」という本の中で回想する秋山の言葉です。

▼秋山が海軍大学校で将校に語った言葉
「ただ斯くのごときもある是もある、と言ふ智識の増加で力は増加しないのである。兵書より得たるところを自分にて種々様々に考え、考えた上に考え直して得たる所こそ、実に諸君の所有物である。」・・・『秋山真之』(1933年刊、秋山真之会)に記されている、秋山が海軍大学校の教官時代に、学生である若手将校たちに語ったとされる言葉です。

▼日本海海戦終了後の、秋山の感慨(回想)について
「この成果を見るに及んで唯感激の極、言ふ所を知らざるものの如し」
秋山が起草し、東郷長官名で提出された公報「日本海戦闘詳報」の末尾の一文です。
(放送直後、“雑誌「海軍」に「日本海海戦の回想」と題して秋山が寄せた文章の一節”としたのは誤りです。
申し訳ございません。)

▼「海軍基本戦術」について
 秋山は海軍大学校時代の戦術講義をまとめ、明治36年に「海軍基本戦術」という戦術書にしました。映像に登場する表紙は明治36年の第1編で、印刷されたのは明治40年です。秋山は大正元年、大正6年に修正を加え、大正6年の改訂で「潜水艦・航空機」に触れられています。「航空機」「潜水艇」の文字の接写は大正6年に改訂されたものを撮影しています。

▼番組最後の言葉:「連合艦隊解散の訓示」全文
 「神明は唯平素の鍛錬に力め、戦はわずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直ちに之を奪ふ。」
 番組で紹介している映像は神奈川県横須賀市「記念艦三笠」に展示されている東郷長官の自筆のものです。秋山が文面を起草し、明治38年12月21日の連合艦隊解散式において東郷長官が連合艦隊幹部に向けて述べたものです。当時のアメリカ大統領セオドア・ルーズベルトがこの訓示に感銘を受け、英語に翻訳してアメリカ海軍の将校に配布したというエピソードが伝えられています。

〈全文〉
 二十閲月の政戦己に往事と過ぎ、我が連合艦隊は今や其の隊務を結了して茲に解散する事となれり。然れども我等海軍軍人の責務は決して之が為に軽減せるものにあらず。此の戦役の収果を永遠に全くし、尚益々国運の隆昌を扶持せんには、時の平戦を問わず、先ず外衝に立つべき海軍が常に其の武力を海洋に保全し、一朝緩急に応ずるの覚悟あるを要す。而して武力なるものは艦船兵器等のみにあらずして、之を活用する無形の実力に在り。百発百中の一砲能く百発一中の敵砲百門に対抗し得るを覚らば、我等軍人は主として武力を形而上に求めざるべからず。近く我が海軍の勝利を得たる所以も、至尊の霊徳に頼る所多しと言えど〈注1)も、抑亦平素の練磨其の因を成し、果を戦役に結びたるものにして、若し既往を以て将来を推すときは、政戦息むと言えど〈注1〉も安じて休憩す可らざるものを覚ゆ。おも〈注2〉ふに武人の一生は連綿不断の戦争にして、時の平戦に由り其の責務に軽重あるの理無し。事有れば武力を発揮し、事無ければ之を修養し、終始一貫其の本分を尽〈注3〉さんのみ。過去の一年有半,彼の風涛と戦ひ、寒暑に抗し、屡頑敵と対して生死の間に出入せしこと固より容易の業ならざりしも、観ずれば是れ亦長期の大演習にして、之に参加し幾多啓発するを得たる武人の幸福比するに物無し、あに〈注4〉之を政戦の労苦とするに足らんや。いやしくも〈注5〉武人にして治平に倫安せんか、兵備の外観巍然たるも宛も砂〈注6〉上の楼閣の如く暴風一過忽ち崩倒するに至らん、洵に戒むべきなり。
 昔者神功皇后三韓を征服し給ひし以来、韓国は四百余年間我が統理の下にありしも、一たび海軍の廃頽するや忽ち之を失ひ、又近世に入り徳川幕府治平に狎〈注7〉れて兵備をx〈注8〉れば、挙国米艦数隻の応対に苦しみ,露艦亦千島樺太をyz〈注9〉するも之と抗争すること能はざるに至れり。翻て之を西史に見るに、十九世紀の初めに当り、ナイル及びトラファルガー等に勝ちたる英国海軍は、祖国を泰山の安きに置きたるのみならず、爾来後進相襲で能く其の武力を保有し、世運の進歩に後れざりしかば、今に至る迄永く其の国利を擁護し、国権を伸長するを得たり。蓋し此の如き古今東西の殷鑑は為政の然らしむるものなりと言えど〈注1〉も、主として武人が治に居て乱を忘れざると否とに基ける自然の結果たらざるは無し。我等戦後の軍人は深く此等の実例に鑑〈注10〉み、既有の練磨に加えるに戦役の実験を以てし、更に将来の進歩を図りて時勢の発展に後れざるを期せざる可らず。若し夫れ常に、聖諭を奉体〈注11〉して孜々奮励し、実力の満を持して放つべき時節を待たば、庶幾くは以て永遠に護国の大任を全うすることを得ん。神明は唯平素の鍛錬に力め、戦はわずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直ちに之を奪ふ。古人曰く勝て兜の緒を締めよと。

注 1 旧漢字 偏は口に虫、旁は「隻」の字から「又」を除く
  2.旧漢字 立心偏に、旁は〈注〉1に同じ。
  3.旧漢字
  4.「山」の下に「豆」。
  5.「草」冠に句。
  6.旧漢字。偏は「石」に代えて、片仮名の「シ」。
  7.「狎」の旁が「甲」に代えて、「丑」。
  8.解読不可。xは、立心偏に、旁は「解」。
  9.解読不可。偏が「山」の下に「豆」、旁は「見」
    zは偏が「愈」で、旁が「見」。
 10.旧漢字。「鑑」から偏の「金」を除き、旁の下に「金」を加える。
 11.体の旧漢字。
 12.解読不可。偏は「被」の偏に同じだが、旁は判読できない。
 

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