その時歴史が動いたDVD 第287回 憲法施行60年 特集 憲法九条 平和への闘争 ~1950~日本NHK纪录片 

 

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その時歴史が動いた  DVD

 第287回
憲法施行60年 特集 憲法九条 平和への闘争
~1950年代 改憲護憲論~

松平定知 アナウンサー
番組概要
その時: 昭和35(1960)年9月7日
出来事: 池田勇人総理大臣が、新政策発表の会見で「憲法改正はいま考えていない」と発言 
日本国憲法施行から60年。この間、「戦争放棄」「戦力不保持」を定めた第九条の理念と、世界有数の軍備を持つにいたった現実について様々な議論が行われてきた。
東西冷戦下、時の総理大臣?吉田茂は独立をめぐるアメリカとの駆け引きの中で、再軍備要求を受け入れる。しかし、それは九条との矛盾を生み、その結果、2つの勢力が形成される。
憲法で軍備を認めるよう九条改正をめざす改憲勢力、そして九条の平和主義を守ろうとする護憲勢力。
この対立は、岸信介内閣が進める日米安全保障条約の改定をめぐり過熱する。岸は、不平等な内容を改正することで世論の支持を集め、改憲を進める構想を抱いていた。
しかし、護憲勢力は、安保改正は日本を戦争に巻き込むことにつながると反発。この訴えは、核実験や駐留米軍に対する反戦運動の高まりのなか、国民の戦争への不安に火をつけ、戦後最大の国民運動に発展。結局、新安保条約は成立するがその直後に岸は退陣する。
その後組閣した池田勇人総理大臣は「憲法改正はいま考えていない」と発言。改憲?護憲論争は収束し、この改憲に対する姿勢はその後の内閣にも引き継がれていく。
番組では、憲法九条をめぐり改憲?護憲論争が火花を散らせた、憲法施行から安保闘争までを描く。
番組の内容について
マッカーサーの言葉
「天皇を起訴すれば、日本人の間に激しい動揺を起こすだろう」
(マッカーサーからアイゼンハワー米陸軍参謀長宛書簡(1946(昭21)年1月25日)(抜粋))
当時マッカーサーは、アメリカ本国の統合参謀本部から天皇の戦争犯罪行為の有無に関して情報を収集するよう指示を受けていました。
これに対して、マッカーサーは、上記の書簡を送り、天皇の戦犯追及を拒否(否定)しています。
新憲法を受け入れた吉田茂の言葉について
「敗戦の今日においては、如何にして国家を救い、如何にして皇室の安泰を図るか」
(昭和21(1946)年6月22日貴族院での吉田茂答弁より(抜粋?一部現代語))

吉田茂が「九条は自衛権さえも放棄するもの」と発言した答弁について
(昭和21(1946)年6月衆議院本会議での吉田茂答弁より)
新憲法案を審議する衆議院本会議で、吉田は次のように答弁しました。
「戦争抛棄に関する規定は、自衛権の発動としての戦争も抛棄したのであります。
近年の戦争は多く自衛権の名に於いて戦われたのであります。満州事変然り、大東亜戦争然り」

『あたらしい憲法のはなし』『新しい憲法 明るい生活』について
◆『あたらしい憲法のはなし』は、当時中学校の副読本として使用されました。現在も復刻版が書店で購入できます。
◆『新しい憲法 明るい生活』は、地域や家庭に配布されました。
現在一般的にこの本を入手することは困難ですが、国会図書館ではマイクロフィルムなどで内容の閲覧は可能です。

吉田?ダレス会談での再軍備に関する日本案について
「総数5万人にのぼる陸?海の保安部隊を創設する」
(吉田?ダレスの日米講和交渉で、日本側が示した『再軍備のための当初措置』より)
『日本外交文書』平和条約締結に関する調書 第二冊(IV?V)

日本民主党(鳩山一郎総裁)の憲法改正に対する姿勢について
「日本民主党」は政策大綱で次のように示しています。
「二 現行憲法及び占領下諸制度を改革する」
「四 防衛体制を整備する」
この四の中で、「自主防衛の体制を整備」すると示しています。

岸信介の言葉
「これだけ破壊された日本をどうして復興するか、われわれが戦争指導者であった責任からいって、日本の将来の基礎を作らねばならない。」
(『岸信介の回想』より(抜粋))

岸信介の言葉
「民族的自信と独立の気魄を取り戻すためには、吾々の手に拠って作られた憲法を持たねばならぬ」
(『岸信介回想録~保守合同と安保改定~』より(抜粋))

浅沼稲次郎の言葉
「戦争は残酷なものだ。すべてを滅亡させる。私は戦争の死線をこえて、これからは余禄(よろく)の命だと心に決めた。そしてその命を今後の日本のために投げ出さねばならぬ」
(『私の履歴書』より(抜粋))

自由民主党の政綱にある憲法改正の記述について
「六 独立体制の整備」に下記のように明記されています。
「現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即してこれが改廃を行う。世界の平和と国家の独立及び国民の自由を保障するため、集団安全保障体制の下、国力と国情に相応した自衛軍備を整え、駐留外国軍隊の撤退に備える」

スタジオで紹介した「憲法九条の改正の賛否について」グラフデータについて
全国紙が全国の有権者を対象にした世論調査を、NHK放送世論調査所がまとめたデータをもとに作成。
(※参照:『図説 戦後世論史 第二班』NHK放送世論調査所編(日本放送協会出版))

岸首相とアメリカ駐日大使(マッカーサー大使)との会談の記録について
「安保条約を改定することで世論をつかめば、選挙に勝つことができ、憲法改正ができる。」
(マッカーサー駐日大使からアメリカ本国政府へ送った会談記録より(抜粋))

新安保条約の五条について
昭和35(1960)年の日米間で締結された新日米安全保障条約(正式名は『日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約』)の5条で下記のように明記されています。
「各締結国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和および安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するよう行動することを宣言する」

新聞の自衛隊員投書について
「われわれは『いつかきた道』を歩まんがために生命を売って銃をとっているのではない。
 純粋の『自衛手段の必要性』だけを信じて、この泥臭い職業を選んだのである。」
(朝日新聞?昭和35(1960)年夕刊より(抜粋))

岸信介総理大臣の言葉について
「何が何でも新条約を成立させずにはおかないという気持ちだった。
 それが政治家としての私の責務であり、国家、民族の平和と繁栄に貢献すると確信していた。」
(『岸信介回想録~保守合同と安保改定~』より(抜粋))

今回の「その時」である池田総理の発言「憲法改正は いま考えていない」について
安保闘争後(昭和35(1960)年7月19日)に組閣した池田勇人総理大臣は、内閣として初の新政策発表の会見(9月7日)で、憲法改正について「憲法改正はいま考えていない」と発言。

砂川闘争で農家のリーダーだった宮岡政雄さんが、娘?京子さんに語った憲法九条と平和についての言葉
「一人一人の人間が尊重される世の中が、 憲法九条が訴える平和の世の中なんだ」

番組で登場した史料?所蔵先について
「日本国憲法」国立公文書館
「あたらしい憲法のはなし」「新しい憲法 明るい生活」 国会図書館
「旧日米安全保障条約(日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約)」外務省
「新日米安全保障条約(日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約)」外務省
「日本外交文書」(平和条約締結に関する調書) 外交資料館
「オーストラリアの日本戦犯リスト」アメリカ国立公文書館
「マッカーサー駐日大使の記録」アメリカ国立公文書館
「吉田茂」肖像写真 読売新聞社?個人蔵
「マッカーサー元帥と昭和天皇」毎日新聞社
「池田勇人総理大臣」写真 共同通信社
「写真集 砂川闘争の記録」星紀一編(けやき出版)
参考文献
『新憲法の誕生』古関彰一(中公文庫)
『「平和国家」日本の再検討』古関彰一(岩波書店)
『シリーズ日本国憲法?検証第5集 九条と安全保障』古関彰一(小学館文庫)
『日米同盟の絆~安保条約と相互性の模索~』坂元一哉(有斐閣)
『日本国憲法「改正」史』渡辺治(日本評論社)
『憲法九条の戦後史』田中伸尚(岩波文庫)
『図説 戦後世論史 第二班』NHK放送世論調査所編(日本放送協会出版)
『戦後日本の平和意識~暮らしの中の憲法』和田進(青木書店)
『吉田茂とサンフランシスコ講和(上?下)』三浦陽一(大月書店)
『海鳴りの日々』大久保武雄(新浪曼)
『岸信介回想録~保守合同と安保改定~』岸信介(廣済堂)
『岸信介の回想』岸信介?矢次一夫?伊藤隆(文藝春秋)
『岸信介証言録』原彬久?編(毎日新聞社)
『岸信介-権勢の政治家-』原彬久(岩波文庫)
『60年安保闘争』保坂正康(講談社現代新書)
『実録 60年安保闘争』塩田庄兵衛(新日本出版社)
『新保守党史』宮本吉夫(時事通信社)
『砂川闘争の記録』宮岡政雄(御茶の水書房)
『写真集 砂川闘争の記録』星紀一編(けやき出版)
『浅沼稲次郎~その人?その生涯』大曲直(至誠堂)
『人間機関車?浅沼稲次郎』豊田穣(講談社)
『浅沼稲次郎 私の履歴書ほか』浅沼稲次郎(日本図書出版センター)
『テロルの決算』沢木耕太郎(文春文庫)
『日本社会党の三十年』月刊社会党編集部
『日本外交文書』平和条約締結に関する調書 第二冊(IV?V)
※絶版になっているものもありますので、書店?出版社にご確認ください。
 

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